世界で一番早く朝が来る場所〜永遠〜@
それがただの天井と気付いたのは、辺りを見回したとき。 白いカーテンが、開いた窓から入ってくる風に揺れていた。 どうやら病院らしい。 何故ここにいるのか考えた。 記憶は、川岸で敵に追いつめられて…何度か銃で撃たれたあとに川に落ちたところで途切れていた。 両手足はちゃんとついていた。
「……はい…」 「河原に倒れていて…一週間、ずっと眠ったままだったんですよ」 「…ここは…?」 「ここはルリアンスの外れの、ヴァンという街の病院です」
「……一応戦争に出ていたもので…」
副隊長を任せた親友のヒューズがあとはどうにかしてくれたろうが、情けない。
「…そうですか…」 ならば、早々に軍に帰らなくては。 「…いつまでもここにいるわけにはいかない…帰りたいのですが…」 「そう言うと思っていました」 苦笑して、看護婦は言った。 「寝ている間、ずっと『エンヴィー』って…呼んでいましたから…」
泣いている君を抱きしめられない自分が情けなかった。 私は君を愛している。
「………片想い中みたいなものです…」
未練がましく君にキスをしたとき、君は眠りながら泣いていた。 それでも、振り切るように離れて。 「ごめん」と。 約束を守れなくて。
それはそれで仕方がない。 それでも、少しでも同じ道を歩むことを望んでいた。 …エンヴィーに逢いたい…そして、伝えたい。 君を愛していると。 |