世界で一番早く朝が来る場所〜約束の場所へ〜J




 次の日、何故かいつもより2時間も早く起きた。
 大佐に会えるからじゃない…何だか解らないけど、胸が苦しかった。
 準備を早くすませて庭に出た。




 昨日降っていた雨は、深夜に止んだらしい。
 でも空は曇り。
 草木には、雨の雫だか朝露だか解らない水滴が沢山ついていて。
 不定期にその雫が落ちていた。




 それを見ながら大佐のことを思った。




 ずっと好きでいたい。
 大佐が俺を好きじゃなくなっても、俺は大佐を好きでいる自信がある。
 初めて俺が好きになった人。
 前の大佐も、今の大佐も、好き。




 昔の俺は、愛なんて信じてなかった。
 信じたって…俺はどうせ救われないって諦めてた。

 あのまま、使いものにならなくなるまで抱かれ続けて。
 捨てられて終わりだと思ってた。

 でも、大佐に出会って…リザさんたちに出会って。
 リザさんたちにもらわれて。




 大佐に出会えてよかった。




 生まれてきたことを呪ったりしたこともある俺だけど。

 生まれてきてよかったと、今は思える。




 お願いだから。
 1人にしないで。

 俺が俺でいるために。