世界で一番早く朝が来る場所〜約束の場所へ〜H




「ね…大佐…一体いつプロポーズしてくれるの?」




 リザさんの作った夕飯を食べて、順番にシャワーを浴びて、大佐が俺の部屋に戻ってきたとき、訊ねた。




「私が君を幸せに出来る自信が持てたときだよ」

「いつ?」

 それはいつだろう。

「近い?」

「そうだな…近いかもしれないな」




 指輪をくれるんだし、きっと近いんだろうなと。
 そんな安直でいいのか解らないけど、俺は嬉しくて笑った。




「大佐は…明日リュビに帰るの?」

「いや、明後日の朝、ここから直接仕事に行くが」

 ベッドに腰掛けて、不思議そうに俺を見た。

「…じゃあ、出来るだけ一緒にいよう?帰るまで」




 いつもは離れてるから…一緒に居られるときは許される限り同じ時間を過ごしたい。




「あぁ、いいよ」




 キスをして、朝の続きとばかりに大佐を求めた。
 欲しくてたまらなかった熱を得て、何故か切なくなる。




「……いつでも…大佐と一緒に居られたらいいのに」




 そう願っても、願うだけ無駄。




「そのうち、今よりもっと一緒に居られるようになるよ」

 その言葉に、俺は薄く笑うしかなくて。






 見えない未来。
 未来なんて誰にも解んない。

 明日の俺たちは、笑っていられるんだろうか。